ぷー太郎

2001年6月23日
 俺はぷー太郎だ。社会的には認知され出したが、いささか居心地が悪い。
 まず、最初にクレジットカードが作られない。これは大きな問題だ。海外放浪癖の俺としては信用に関る。日本では現金至上主義がまだ強いが、アメリカはその人が持つクレジットカードの種類によってその人の社会的地位と信用を量る。特に百ドル以上の買い物をした場合、百ドル札を何枚も渡すと身なりの汚い俺みたいな者はまず疑われる。店主はまずその金が偽札でないか疑う。次に「お前さん、どうしてこんな大金もってるんだよ」と聞かれる。世界の中心ニューヨークでも然り。しかもアメリカのネットバブル全盛期の1年前に言われたのだから。クレジットカードは一種の身分証明書なのだ。ほら、小説「アメリカンサイコ」でも主人公が名刺とかカードの名前をしきりに同僚や仲間に言ってたでしょ。
 第二に、絶えず何か仕事をせねばと考える。将来の不安と言うやつです。一時的に職につくもののバイトという肩書きは、所詮、人間としてワンランク下です。世の中ではフリーターとして格好良く言われるが、実際、変てこな和製英語の単なる記号に過ぎません。実際はひどく窮屈な思いをせねばなりません。テレビでだめ連達を見ると、他人事には思えません。まあ俺なんかはやりたいことが沢山あって、それを実現しようと頑張っているからまだマシなんだけど、何も夢が無い人は多分、もっと不安に苛まれているのでしょう。
 第三に、ネットビジネスのお誘いが来る。これは腹が立つと言った方が、いいね。だいたい、ネットビジネスのジプシーが沢山世の中にはいるらしくて、元々フリーターやったから、俺みたいなぷー太郎を嗅ぎ付けてくる(俺に言わせりゃあ、フリーター以下の哀れな人達だけどね)。そりゃあ、人間楽して大金持ちになりたいし、その上格好良い肩書き付きときたら飛びつくこともあろう。俺みたいに世の道理を心得ている者はだまされないけど。実際の所、ネズミなんだけどなあ。アップラインとかディストリ何とかの人達さあ、ええ加減やめてもらえないかな。このオナニー集団め!
 この3つだな、ぷー太郎の俺がつらいのは。逆に言うと俺はそんなに不自由はしていないのかもしれない。男の夢があるからな。
それに今は下から上の方を見上げることも出来て、客観的に社会という物を見ていけるのは楽しい。実際、デパートでバイトしているのだが、社員ではなく、バイトの立場で商品に接していると、市場原理を主婦に近い感覚で見ることができる。最近株の読みが鋭くなった。買った銘柄が全部上昇するわけではないが、俺の平均株価は確実に上昇している。自分で証券会社立ち上げようかな…。自惚れ。安心は禁物だが最近これがおいしい。ぷーのくせに一人前に株をやっている俺は稀有な存在だろう。証券会社に簡単に口座は作ってもらえないけど、抜け道をうまく見つけて合法的にうまいことやっている。余裕のなせることなのか。ぷー太郎の方が個人予測が生々しくて、クールかもしれない。ぷー太郎にこそ株式をやることは、向いているのかもしれない。とか言っちゃったりして。
 でも、俺みたいにやりたいことがあってぷー太郎している者は、夢に向かって頑張らなければいけないので、株もほどほどにしていかなあかん。あんまり熱中してしまうと、根拠もなく他人とは違う自分になりたい、サラリーマンじゃない生き方をしたいとか平気で思い込んでネズミやって友達なくす人達並になりそうで怖いですからね。
 ぷー太郎は危うい存在であるなあ。でも、俺は強かなぷー太郎だなと最近思えてきた。
 良い子のみんなー、あんまり真似しないようにね。真似しても、ぷー太郎はネットワークビジネスには手を出さないようにね。あなたの健康と友達をなくす恐れがあります。
 今日も滅茶苦茶なコラムでした。

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